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吉村住設のよもやま話~雑学講座19~

皆さんこんにちは!

吉村住設、更新担当の中西です。

 

結論サマリー(先出し) – リフォームは「目的→現況診断→概算→相見積→設計仕様→契約→施工→検査→アフター」の順で進めると迷いません。 – 予算は“見える部分”だけでなく“見えない部分(下地/配管/電気)”に2〜3割の余白を確保するのが鉄則。 – 失敗の多くは「要望の言語化不足」「工程の誤解」「近隣配慮の欠如」「検査の省略」から生まれます。✍️

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1. 目的の言語化と優先順位づけ ✍️
• 例)「寒い→断熱/窓」「使いにくい→動線/収納」「暗い→照明/内装色」「老後→段差/手すり」。
• Must/Want/Niceの3段階で付箋整理。家族全員の“絶対条件”を1枚に可視化します。
• 将来10年のライフイベント(子の成長/介護/在宅勤務)を年表化して、短期の快適と長期の修繕を両立。

 

2. 現況診断とリスクの見える化
• 劣化度チェック:外壁のチョーキング、屋根の反り、床の沈み、サッシ結露、配管の青錆、分電盤の余容量。
• 隠蔽部の点検:床下・天井裏・バルコニー防水。白蟻・雨漏りの兆候があれば最優先で是正。
• マンションは管理規約・使用細則・工事申請の確認を最初に。騒音時間・搬入経路・養生範囲を把握。

 

3. 概算の立て方と予算余白
• 予算配分の目安:仕上げ40%、設備25%、下地/配管/電気20%、諸経費・予備15%。
• “想定外”に備える:床を剥ぐと下地腐朽、壁を開けると配管不良…などは一定確率で発生。2〜3割の予備費を確保。
• 範囲の切り方:エリア別(キッチン/浴室)かテーマ別(断熱/耐震)で区切り、段階実施も選択肢に。

 

4. 会社選び・相見積の作法
• 3社程度に同一条件で見積依頼。現地調査時は「採寸・写真・劣化指摘・工期の根拠」を質問して提案力を比較。
• 見積チェック:型番/数量/単価/施工範囲/養生/廃材処分/近隣挨拶/保証。曖昧語(例:一式)は要内訳確認。
• 値引き交渉は“仕様の代替案”で。安さだけの圧縮は品質低下のリスク。⚖️

 

5. 設計・仕様決め:後戻りを防ぐ鍵 ️
• キッチン:レイアウト(壁付/対面/Ⅱ型/アイランド)、ワークトライアングル、換気経路、電気容量。
• 浴室:サイズ・断熱・バリアフリー、浴室乾燥機、手すり、窓の扱い。
• 仕上げ:床(耐久/清掃性/温感)、壁(調湿/耐傷)、天井(照明計画)、建具(戸当り/soft close)。
• 住宅性能:断熱等級・気密・遮音。窓は熱橋対策と結露計画まで。

 

6. 契約・工程・近隣配慮
• 工程表に「搬入/解体/下地/配管/電気/断熱/仕上/クリーニング/検査」を明記。住みながら工事の場合は動線・仮設計画(仮キッチン/養生/粉塵対策/工事時間)を共有。⏱️
• 近隣挨拶は着工1週間前〜前日までに。工期・騒音・搬入時間・連絡先を記載した挨拶状を配布。

 

7. 施工中の品質確保・現場監理 ️
• 立会いポイント:解体後の下地・躯体状況、配管・配線ルート、断熱材の充填状態、下地ビスピッチ、開口補強、止水・防水。
• 変更・追加は「書面/メール」で合意。口頭のまま進めない。
• 週1回の定例ミーティングで、写真+工程+未決事項を共有。

 

8. 引渡し検査・アフター
• 検査チェック:可動/建付/通水/漏水/排水/通電/換気/仕上の傷/清掃。是正項目は期限付きで。
• 取説・保証書・型番リストを保管。施主側のメンテ周期(コーキング・塗装・フィルタ清掃)をカレンダー化。

 

9. よくある失敗と回避 ‍♀️➡️✅
• 要望の優先度が曖昧→Must/Want/Niceで合意してから設計。
• 相見積が“別仕様”で比較不能→共通仕様書を作る。
• 工期の誤解→工程表で騒音/断水/立入禁止日を明示。
• 範囲外の期待→見積の除外項目を必ず確認。
• 仕上げに偏り過ぎ→見えない部分に投資。
まとめ:目的の言語化と現況診断が8割。工程と検査を仕組みにして、後悔ゼロのリフォームを。

 

 

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